認知度わずか1割。命を守る「安心カード」の普及という壁

神戸市内のふれあい喫茶にて、シニア世代向けのプチセミナーを開催してきました。

テーマは「もしもの時の備えと、お金・相続の管理」について。

今回、ワークショップを通じて浮き彫りになった大きな課題があります。

それは、行政が用意している「安心カード」や「安心シート」の認知度が、1割にも満たないという現実です。

現場で分かった3つのリアル

1.スマホのロックが救命の壁に

緊急時、連絡先はスマホの中。しかしロックがかかっていれば、救急隊はご家族に連絡が取れません。

「安心カード」を物理的に持ち歩くことは、命を守る直結した対策になります。

2.独居世帯の「空白の時間」

自宅内で倒れて救急車を要請した際、身元や持病が分からないことで、搬送や処置に不必要な時間を要するリスクがあります。

3.「通帳と暗証番号」のブラックボックス化

本人しか知らない口座情報。認知症や突然の病で判断ができなくなった時、ご家族がお金を引き出せず困窮するケースが散見されます。

消防署には「たくさんあるので是非活用してほしい」と在庫がある一方で、それを必要とする方々には届いていない。このミスマッチこそが、私たちが取り組むべき社会課題だと痛感しました。


今回のセミナーでは簡易版エンディングノートも作成しましたが、ノートの本質は書くこと以上に、「家族と対話すること」にあります。

何をどこに保管しているのか。

どんなことをして欲しいのか、して欲しくないのか。

「アウトプットは最大の学び」

私自身も、現場の皆様から多くの教訓をいただきました。

まだまだ認知度が低い「もしもの備え」。一人でも多くの方に安心を届けるため、今後もこの活動を続けて必要があると感じました。